上杉謙信女性説
2015/12/15
かねてから噂のある上杉謙信女性説というのはご存じだろうか。
上杉謙信と言えば戦国屈指の猛将であり、英雄豪傑といったイメージが強いがその謙信が実は女性だったのではないかとする説である。
上杉謙信女性説の概要
上杉謙信は仏神である毘沙門天を深く信仰し、上杉軍は戦場にも毘沙門天の毘の字を旗に掲げて戦った。
この毘沙門天と謙信に深い結びつきがあったことは多くの方がご存じだろう。
上杉謙信が女性ではないかと言われている理由の一つはこの毘沙門天によるものである。
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毘沙門天と聞いて男性的なイメージを持つ人がほとんどだが、実は毘沙門天は女性的な性格を強く持っていたという。
毘沙門天にまつわる伝説として大唐西域記に以下のような記述がある。
『子供が生まれなく世継ぎ問題に頭を悩ませていた王は毘沙門天にお参りをし、子供が生まれることを願った。
すると毘沙門天の額が割れて中から乳呑み児が生まれてきたという。
これを授かった王は子を大事に育てようとしたが乳を全く飲んでくれなかった。
再度、王は毘沙門天の仏像の前で乳を飲むようにと祈りを捧げた。
するとその瞬間、毘沙門天像の目の前の地面が隆起しはじめ、たちまち乳房の形に隆起した。
王はこの赤子に隆起してできた乳房から乳を飲ませると喜んで飲んだ。
その後、この赤子はすくすくと成長し強い武将になった。』
この大唐西域記に記されている伝説が本当かどうかはともかくとして、ここから毘沙門天が女性的な側面を持っていたということが分かるだろう。
また、歴史学者によってはこの毘沙門天は大地の女神だったとする説も実際にある。
毘沙門天を心から深く信仰した謙信は自分が女性であることと重ね合わせていたのではないか。というものである。
これ以外にも謙信がかの有名な武将織田信長から送られた源氏物語を画題とした屏風。
当時の風習では源氏物語を画題とした屏風を送る相手は女性であった。
実際に歴史を見てみても謙信を除いて男性で源氏物語図屏風を送られたものは一人もいない。
織田信長は謙信が女性であったという事実を知っていたのであろうか。
そのほかにも、謙信のお抱え医師の当時の記録によると「謙信は頻繁に虫気(腹痛)を起こしていた」ことが記されている。
そこには「戦の最中であっても虫気によって戦況に影響を与えるほどであった」とか「ある一定の期間で必ず虫気をおこしていた」ということなどが知るされていることから、一部の歴史学者の間ではこの謙信の腹痛は女性特有の生理現象であったのではないかという推測もある。
この女性説に関する色々な根拠がありながらいまだに決定的なことはわかっていない。
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