あなたの好奇心を擽る世界ミステリー集

あなたの好奇心を擽るミステリー集

実在した?浦島太郎と竜宮城伝説

      2015/05/03

浦島太郎を知らない人はいないだろう。

子供のころ、お伽噺としてよく語られるこの浦島太郎だがその話のあらすじは以下のようなものである。

海岸を歩いていた浦島太郎は心無い子供たちにいじめられている亀を見つけた。

浦島太郎はその亀を助けると亀はそのお礼として浦島太郎を自らの背に乗せ、海底の底にある竜宮城へと連れてこられる。

浦島太郎はそこで時間も忘れ、夢のようなひと時を過ごした。

帰り際竜宮城のお姫様から玉手箱をもらった浦島太郎は陸につくとその箱を開けてみた。

すると煙が吹き出し、浦島太郎はたちまちおじいさんになってしまった。

ニュアンスの違いはあれたいていこのように語られる浦島太郎の物語だが、この浦島太郎と竜宮城が実在したという説がある。

この説は当然日本の正史として語られることはなく、ほとんど知られてもいない。

スポンサーリンク

そもそも、この正史というものは日本書紀や古事記といった日本に古くから伝わる古文書から導き出された歴史であるが実際にはこの古文書が保護された当時の大和朝廷以外にも地方各地に大和朝廷に匹敵、またはそれをも凌ぐ文明が起こっていたという。

その大和朝廷に匹敵する程にまで繁栄したとされる荒吹(あらはばき)文明という文明が青森県にあった。

この文明が存在したという記述は東北地方に古くから伝わる古文書『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)』に見られる。

東日流外三郡誌という古文書だが、当時あったこの荒吹文明は大和朝廷に敗れた側の古文書であるので、その文明が現在の正史に残らず抹消されたという。

大和朝廷に敗れた当時の地方文明の歴史を綴った古文書はことごとく偽書の烙印を押された。

そうした理由から東日流外三郡誌も偽書の一種とされてきたが、この記述に基づく発掘調査などから様々な遺跡が発見されたことにより、必ずしも偽書とは言えないということが分かってきた。

そして御伽草子によれば、浦島太郎は現在の京都沿岸から10日間、小舟で海に出たという記述がある。

当時の潮の流れや、手漕ぎであること、方角、期間などを考慮すると浦島太郎は10日後に青森県沿岸にたどり着いたのではないかということが分かった。

この青森県こそ、当時、非常に繁栄したという荒吹文明が存在したとされる地なのである。

また、多くの古文書には浦島太郎と思われる人物の名前が記されており、そのどれもが一致している。

本名、水江浦嶋子(みずのえうらしまこ)、日本書紀によれば出生地は丹波国余社群(現在の京都府与謝郡伊根町)であり、この伊根町には日本最古の浦島神社が存在するのだ。

浦島太郎伝説のように、竜宮城は海底に眠る豪華絢爛なお城ではなかったが、もしかするとそれは当時栄えた荒吹文明であり、それを見た浦島はお伽噺で語られるような豪華絢爛な夢の世界であるかのように思ったのかもしれない。

スポンサーリンク

 - ミステリー一覧, 歴史ミステリー

  関連記事

モアイ像の謎

世界的にも広く知れ渡り、多くの観光客が訪れるイースター島に存在する巨大人面石造・ …

no image
100年間腐らない不思議な水の謎・100年水

石川県能登半島にある珠洲岬はパワースポットとして有名で、聖域と呼ばれている。 こ …

風船で旅に出た日本人

人間は古来から鳥のように飛べることを願っていたとされるが、その夢をかなえるべく風 …

今なお謎の多きブラックホール

ブラックホール 謎の多い宇宙の中でもブラックホールは特に謎が多く、また通常では理 …

現代物理学でも解明できない謎の階段

アメリカ、ニューメキシコのサンタフェにロレットチャペルという教会がある。 187 …

no image
天狗が書いた?謎の巻物

「天狗の詫び状」と言われる判読不能の巻物がある。 万治元年(1658年)の頃、天 …

no image
平清盛にまつわる謎

平清盛と言えば、武家として史上初の太政大臣に任ぜられ政治の実権を握った人物である …

no image
敬虔なキリスト教徒に現れる謎の傷 聖痕現象

聖痕現象とは何らかの理由で人体に突然現れる傷の事で、一般的にキリストが十字架に磔 …

no image
カブレラストーン 考古学の常識を塗り替える?

イカ川で発見されたなぞ大きオーパーツ。 世界的にも議論を巻き起こし、考古学の常識 …

no image
恐怖の病・ウェンディゴ症候群

アメリカ北部などのネイティブアメリカン、インディアンの間で古くから言い伝えられる …