あなたの好奇心を擽る世界ミステリー集

あなたの好奇心を擽るミステリー集

ギロチンによる斬首後の意識

      2015/07/09

kineticsteamworks : steam powered guillotine

ギロチンとは斬頭を目的とした処刑道具で世界的に有名である。

このギロチンは数十キロの重りを付けた刃が落下してくることにより痛みを感じる暇さえもなく即死させると言われているが、この斬頭後にも意識があるとする説がある。

そもそもギロチンはという処刑装置は最大限痛みを和らげるためにフランス革命期に開発された物と言われ欧米では日本で現在採用されている絞首刑よりも人道的であるとされているようだ。

この斬首後の意識の有無についての議論は以前から多くの医師たちの立会いの下研究されてきたのだが意識の有無を正確に確かめる方法が無かったため正確なことは分かっていない。

フランス革命期の著書にはギロチンにかけられることになった科学者ラボアジエは聴衆に向かって斬首後、意識があり可能な限り瞬きをすることを宣言して実際にして見せたという記述がある。

また1956年には論文も発表されており瞳孔反応を確認したという。

スポンサーリンク

しかしこれらの意見には疑問の声も多く、斬首後には一瞬にして血圧低下が起き意識はなくなるため意識的な瞬きは物理的に不可能であるという見解が多数をしめている。

一部の文献によれば眼球を動かしたという証言もあるが、眼球を動かす神経はどうやら脊椎にあるようで胴体から切り離された状態で動かすことは不可能であるとされている。

瞬きが確認されるのは筋肉の痙攣によるものと一般的にはされているが、立ち合いの医師の呼びかけの声に反応して目を開けたという報告もありはっきりしたことは分かっていない。

今では世界のほとんどの国でギロチンは禁止されており、人道的、倫理的な面からも行われることはないものと思われるので謎のままなのだが、もし本当に斬首後に意識があるとすれば相当残酷な話だろう。

ちなみに、ギロチンに関する話題として有名なオイゲン・ヴァイトマンをご存じだろうか。

5人の殺人の罪に問われフランス最後のギロチンによる刑死者であるが、この1939年の公開処刑の一部始終は隠し撮りされ公開されたのだ。

この白黒の映像は現在ネット上で閲覧可能であるが、心臓の弱い人はやめておいた方がいいだろう。

スポンサーリンク

 - ミステリー一覧, 世界の不思議な現象・事件

  関連記事

no image
古代核戦争説

一般的に人類の文明はメソポタミア、インダス、黄河、エジプト文明の四大文明に起源を …

異世界への扉 100年以上解読されないヴォイニッチ手稿の謎

1912年、ポーランド系アメリカン人で革命家のウィルフリッド・ヴォイニッチはイタ …

no image
ツングースカ大爆発

強烈な空振(air burst) が発生し、半径約30キロメートルにわたって森林 …

no image
頭部を失ってもなお生きたニワトリ

アメリカコロラド州で農家を営むロイド・オルセン家での話である。 1945年9月1 …

怪事件・フィラデルフィア計画とテレポーテーション

今なお解明されぬ瞬間移動・テレポーテーション 瞬間移動やテレポーテーションと言っ …

no image
魔の三角地帯『バミューダトライアングルの謎』

『魔の三角地帯』通称バミューダトライアングルを聞いたことはあるだろうか? これは …

no image
ティワナク遺跡・プマ=プンク

プマ・プンクとは南米ボリビア、ティワナク遺跡に存在するプレ・インカ期の建造物であ …

no image
幻の砂漠都市ペトラ

忘れ去られた巨大都市 ペトラは紀元前1世紀ごろに栄えた謎の巨大都市であり、ユネス …

風船で旅に出た日本人

人間は古来から鳥のように飛べることを願っていたとされるが、その夢をかなえるべく風 …

ベルメスの顔は、本物かフェイクなのか!?

スペインのアンダルシア地方にあるハエン県にある、ベルメス・デ・ラ・モラレーダの民 …