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ツタンカーメンを初めとする死者の呪いは現実に起こり得るのか

      2015/07/09

ツタンカーメン王の呪い

死者の呪いと聞いてまず頭に思い浮かぶのは、古代エジプト18王朝のファラオであるツタンカーメン王の呪いである。

この発掘調査の際、王墓の赤壁には『ファラオの墓に触れるものは死が翼に乗って素早く訪れるだろう』という呪いの碑文が刻まれていた。

そしてこの発掘調査の後、10年間の間に20名以上の発掘チームの関係者がなくなっている。

といった一般的に知られるツタンカーメンの呪いだが、実はこの話は当時の新聞社がでっち上げた作り話だった。

王墓の赤壁に呪いの碑文などなく、この碑文は全く別の所に書かれていたものであり、また、10年間の間になくなった20名以上の関係者は65歳を超えており、不審死ではなくその死に不自然な点はなかったのだ。

では死者の呪いは実在しないのか。

ヤゲロンの呪い

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ポーランドのクラクフ大聖堂の地下に眠るヤゲロン王朝時代のカジミール王の王墓は500年間の間まったくの手付かずとなっており、世界の歴史研究家たちはカジミール王墓の発掘調査に興味津々だった。

この発掘調査の後、ツタンカーメン王の呪いの噂と同様、16名の関係者が突然死を遂げている。

この死亡した関係者たちの平均年齢は40歳であり、発掘前の健康には全く問題のなかった者たちばかりであった事から、地元ではこの一連の事件をペスト
で無念の死を遂げたカジミール王の墓を無断で荒らした事によるヤゲロンの呪いだとし、マスコミでも大々的に取り上げられた。

この事件は本当にカジミール王の呪いなのであろうか。

ヤゲロンの呪いと呼ばれる大量不審死事件について科学的な調査が行われたことにより、その呪いの正体が明らかにされた。

発掘調査の後死亡した16名の関係者のうち、そのほとんどは動脈硬化や脳内出血などの循環器系の病で死亡していたことから、カジミール王の王墓には人
体に何か悪影響を及ぼす成分が存在していたのではないかと推測された。

我々が日常生活している中にでもある一定量存在するアスペルギルス・フミガーツスという細菌には体内で増殖することによりアスペルギルス症を引き起こし、その症状として血管などの外壁に穴をあけたり、血栓を作ることが知られている。

普段我々は自己免疫力のおかげでこの病を発症することはないが、治療などで免疫力が著しく低下している際にこの細菌を吸い込むとアスペルギルス症を発症してしまうのだという。

では、カジミール王の墓の中に人体の免疫力を低下させるものは存在していたのであろうか。

ここで注目されたのが、放射性物質として知られるラドンである。

被爆すると免疫力の低下を引き起こすラドンは、ポーランドのクラクフという土地には日本の数十倍もの高濃度のラドンが検出されており、気体で空気よりも比重の重いラドンが王墓の大気中に充満することは十分に考えられた。

つまり、亡くなった関係者の死因はカジミール王の呪いなどではなく、ラドンによる免疫力の低下から感染したアスペルギルス症による可能性が高いことが調査の結果わかった。

呪いというより不慮の事故というのが本当の原因だったヤゲロンの呪いだが、世界には科学で説明することのできない事件が存在することもまた事実である…。

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