公式記録に残る超能力者・長南年恵
2018/06/26
裁判で公式認定された超能力者・長南年恵
長南年恵は1863年(文久3年) に現在の山形県鶴岡市に生まれ1907年(明治40年)に没するまで、その生涯を超能力者としていきた女性である。
記録自体が古いため幼いころの記録はほとんど詳しいことはわからないが、小学生のころにはすでに予言めいた言葉を度々発していたという。
20歳ごろからはほとんど食べ物を口にすることはなく、口にすると言えば少量の水程度であったという。
長南年恵が有名になったのは、何もない無の状態から物を生み出せるという力が注目されたことにあった。
具体的には、長南は神水と呼ばれる水を何もない状態からたちまち出現させた。
この神水は万病に効くと言われ、特に女性特有の病をたちまち治したとされる。
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常人では考えられない不思議な力の数々
長南年恵のふしぎな力などについてのエピソードとしては以下のようなものが残っている。
・成人してからも肉体、精神ともに子供のようであった。
・排泄物はなく、汗もほとんどかかず、垢も出なかったという。風呂に入らなくてもその髪の毛は清潔であった。
・1900年の記者会見では多くの新聞記者が見つめる中、神水を出せと言われ実際に出現させたため記者は信じざるをえなかった。
自称超能力者を名乗っていたり、周囲の人々から神格化されているというのは良く聞く話であるが、さすがに記者の面前で実際にその力を示したというのはなかなかない話であろう。
しかも何千年も前の話であるなら、伝説として語り継がれていると考えればよくある話であるが、明治時代であるから尚更信憑性が高いように思われる。
長南はこの過程で、医師免許なくして治療をしたとして詐欺行為の疑いで逮捕されている。
その拘留期間中にも刑務官はさまざまな不思議な現象を目撃したと話している。
60日間という長期の拘留にも関わらず、長南は一度も排泄をすることなく、また一度も食事を口にすることもなかったという。
長南はその生涯で数回に渡り逮捕されている。
極めつけは三度目の逮捕後の神戸地裁での公判中の出来事である。
裁判官は自ら用意した密閉された空き瓶を長南に手渡し、この中に神水を満たすことができるかと問うと長南はできると答えたという。
長南は全裸にされ精神集中のため完全密室に一人入れられた後、二分ほどで空き瓶に神水をみたして出てきたそうだ。
これを見た裁判官は信じざるを得ず、長南は無罪放免になったという。
正式な公判記録にも残るこの長南年恵という女性のふしぎな力は本物の超能力だったのか。
今では明らかにする術もないが超能力者にまつわる話の中ではかなり現実味のある人だったように思う。
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