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治癒してしまう奇跡!?ルルドの泉

   

フランスとスペインの国境、ピレネー山脈の麓にあるルルドという小さな町に数々の難病を治すといわれている「奇跡の水」があり、その水が湧き出る場所を「ルルドの泉」という。

奇跡にあやかろうと、毎年500万人もの人が世界中から集まってくるその場所には、病などで不自由な人の姿なども多く見られるという。

今回は、この「ルルドの泉」に迫ってみる。

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ルルドの泉とは?

人口1500人ほどだった小さな町、ルルドに住む14歳の少女ベルナデッタ・スビルーが、1858年2月11日、妹と隣家の少女と3人で薪を拾いに行くためマッサビエルの洞窟に向かっていた。

途中、川を渡らなくてはならず、他の2人は渡ったが、喘息持ちだったベルナデッタは発作を恐れて躊躇していた。

意を決して川を渡るために靴下を脱ごうをしたところ、大きな風の音がした。

周りを見渡すと、洞窟の暗いくぼみに光が射し、白い服を着た若い女性が微笑みながらベルナデッタを見つめていた。

これが、第1回目の出現で、後にその出現した若い女性は「聖母マリア」だとなったわけだが、同じ場所に17回、合計18回出現し、2月25日の9回目の出現の際に「聖母マリア」はベルナデッタに指示した場所を掘らせると水が湧き出てきた。

最初は泥水だったその水も、次第に飲めるようになるまでの清水になった。

これが、ルルドの泉の始まりである。
 
そして、3月1日に最初の奇跡が起きる。
 
9ヶ月の身重の女性が、自身でも理解できない心の促しに従って、2人の子供を引き連れて、ルルドの泉に向かった。
 
その女性は、木から落ちて腕を脱臼したことがあり、医者にかかっても完治せず、右手の指が曲がったまま動かず、感覚もなかった。
 
その女性が、泉の水に右手を浸すと、全身に心地良い感覚が広がり、手が柔らかくなったように感じたという。
 
そして、曲がっていた指が動くようになり、彼女は感謝の祈りを唱えると陣痛が始まり、痛みもなしに男の子が産まれた。
 
このような奇跡の治癒が60件以上ある。
 
カトリック教会が「奇跡」と認定するには、厳しく難しい道のりがあるようである。

ベルナデッタ・スビルーとは

1844年1月7日生まれで当時は14歳。

家は貧しく、読み書きもまともにできないくらいの教養や知識であったようで、それが後に、ベルナデッタが言っていることは信憑性があると信じられることにつながった。

洞窟で、1回目に後に「聖母マリア」と言われる女性が現れた時、一緒に薪拾いに行っていた妹と隣家の友達が何かを見たベルナデッタから話を聞いて、内緒という約束を破って家に帰ってから話してしまい、それが町中に瞬く間に広がった。
 
そして、1回目に見た日から2日後、ベルナデッタが、ベルトラン・ポミアン神父にそのことを話すと神父は、ベルナデッタが正直な子であることを知っていたのもあるが、言っていることが嘘だと思えなかった。
 
ポミアン神父が嘘だと思えなかったのが、女性(のちに「聖母マリア」)が出る前に風が吹いたことを話していたところが、聖書の使徒行伝にある聖霊降誕の際に起きる「激しい風」を想起したからだ。
 
また、3月25日の13回目の出現の際に、ベルナデッタがその少女に名前を聞いたところ、「Que Soy Era Immaculada Councepsiou」(ケ・ソイ・エラ・インマクラダ・カウンセプシウ)と答えた。
 
これは、ルルド地方のビゴール方言で「私は無原罪の御宿りです」という意味。
 
この「無原罪の御宿り」というものは、聖母マリアのことを指し、1854年に正式にカトリック教会の信仰箇条になったもののようである。
 
簡単に説明すると、イエス・キリストを産んだ聖母マリアは、ヴァージンのままキリストを宿したことから「無原罪の御宿り」と言われるようになった。
 
貧しい家で育ったベルナデッタは、学校教育もまともに受けておらず、少女が発したその言葉を知らなかったようで、その「無原罪の御宿り」と聞いても意味がわからなかったが、忘れないように何度も何度も唱えながら帰途につき、神父に教えたところ、「聖母マリアだ」と確信されたようである。
 
また、13回目の出現の日の3月25日は、教会暦で「受胎告知」の祝日に当たる日というのがこの話に信憑性を与えたというのもあると思われる。

 
ベルナデッタは、後にヌヴェールの愛徳女子修道会の修道女となり、持病の喘息や脊髄カリエスという難病に苦しみながらも様々な雑用や看護婦の仕事に従事し、1879年4月16日に35歳の若さでこの世を旅立った。

 
ベルナデッタが亡くなり、遺体はヌヴェール愛徳女子修道会の庭にある地下納骨堂に安置されたが、1909年、死後30年経ってもベルナデッタの遺体には腐敗が見られなかったという。
 

奇跡を起こす水

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病などが治癒したという奇跡は、カトリック教会に認定されているものが現在まで60以上あるようだ。
 
実は、日本にもそのような奇跡の水が湧き出ると言われている場所が数カ所あるようで、飲んでいる人も多く、「病気が治った」という。
 
水が原因だとすれば、その水はどんな水なのか。
 
フランスだとボルビックが有名だが、その水とはなんの違いがあるのかという疑問が一番最初に湧いてくる。
 
日本のものも海外のもでも、病などを治癒させる奇跡の水と言われる水には、専門家や専門機関で調べると似たような性質の水であるという情報もある。
 
それは、「水素水」であったり、「重水素濃度が低いもの」などである。
 
私は専門家ではないので、「水素水」や「重水素濃度」が同じものなのか、何がどう違うのかということは、調べてもはっきりしないので、詳細な説明は避けさせていただくが、水道水よりも違うものという認識はある。
 
それらの水を飲むことで、体には多大な影響が現れるという。
 
ミクロの世界でもある人間の体、細胞などに影響が現れるので、病気が治るということのようだが、その点については納得ができるような気がする。
 
「水素」には、悪い活性酸素を消す効果があるという。
 
それが水に多く含まれていて、飲むことで、体全体に効果が現れ、結果、病が治ることにつながる。
 
薬ではなく、自然治癒に近いというところが、奇跡と考えられているのかもしれない。
 
だが、先に記した1番目の奇跡は、動かない指が動いたということなので、「これは奇跡である」としか説明がつかないのではないか。
 
 
他にも、発熱性の消耗疾患で食欲が減退し、何も受け付けなくなった赤子を母親が「ルルドの泉」に15分間その子を浸したところ、数日後には元気に回復したという奇跡や、仕事中の事故で目に怪我を負い、医者にも失明と言われていた人が、祈りを唱えながら「ルルドの泉」で失明した目を洗うと目が見えるようになったという奇跡がある。
 
これらは、「奇跡」と呼んでも良いのではないか。

 
病であれば、簡単な説明ではあったが、先ほど述べたようなこともあるのではないかと考えるが、当時の医療レベルや食などの変化により、現代であっても昔は不治の病と言われていたものが治る病になっていることもあるので、全てが全て奇跡と呼べるかどうかには疑問が拭えない。
 
 
2007年に発売されたロンダ・バーン著の「ザ・シークレット」内に癌と宣告された女性が、「私はもう癌が治っている」と言い聞かせ、毎日のようにコメディ映画を観て大笑いし、癌のことは考えないように生活していた。
 
薬の処方など、癌の治療は一つも行わなかったのに、数ヶ月後には癌は治っていたという話が紹介されていて、「引き寄せの法則」というように説明されていたが、このようなことも起こり得ると私は思う。
 
笑うことで免疫力が上がるという報告もあり、自身が思い込むことと、免疫力が上がる、自然治癒力が高まるという相乗効果で病が治るということもあり得るのではないか。
 
「ルルドの泉」で病が治るという話を聞きつけ、それを100%以上、完璧に信じ切り、水素水などのような水でミクロの細胞単位で体に変化が起きることが、全てプラスに作用される。
 
人間の自然治癒力のすごさは、全て解明されているわけではないと思う。
 
その自然治癒力を促進させるような成分があるその水を飲むことで、治癒に向かうのであれば、当時は奇跡と考えられても当然のような気がする。

 
先の失明や動かなかった指が治ったというのは、浸したり洗っただけとのことなので、この辺については、私の知識では「奇跡」としか言いようがないのではないかと考える。

まとめ

 
「ルルドの泉」の不思議な話は、調べれば調べるほど疑問が泉のように湧き出てくるかもしれないが、私は信じたい。
 
ベルナデッタの遺体が腐敗しなかったのは、安置場所の湿度などの様々な要素が重なったものだろうと考えられるが、「聖母マリア」を見て、言われたところを掘って水が湧き出し、その水が、病に苦しむ人々に奇跡を与える。
 
この担い手になった女性が、単なる偶然の重なりで、遺体すら腐敗しないと片付けるのは、違うような気がする。
 
ベルナデッタ以外にも「聖母マリア」は見えていたと取れるような記述もあり、生涯を修道女として終えたベルナデッタは、聖女ではなかったのではないか。
 
金儲けに利用しようと思えば、貧乏な出の人であれば誰でも考えつきそうなところだが、それをしていない。
 
ルルドの町は潤ったかもしれないが、それも視野を広げて見て、考えると、病の人もそうでない人も全てを助けることになっているのではないか。
 
どのように思われるかは、これを読まれた方が判断すること。

 
ルルドの泉やベルナデッタなどについては書籍もあるようなので、興味がある方は読まれてみて、ご自身で判断するのが一番だと思う。
 
また、映画もあるようなので、気になる方はご覧になって判断していただきたい。
 
 
私は、「 I want to believe」 である。
 

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Comment

  1. ka-shi- より:

    私は文章を読むのがあまり得意ではないのですが、大変読み易く、興味深く拝読させていただきました。
    私は胃腸が悪く、普段は薬ばかりに頼っておりますが、今回読ませていただき、毎日ストレスを溜めないように楽しく生活する事を心がけ、ベルナデッタのような清い心で人に接し、良い水を飲み、体調は自然治癒力で治すようにしたいと思いました。
    映画も観てみようと思います。
    これからもご活躍を楽しみにしております。

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