未来から来た男・ジョンタイター Ⅱ
2015/05/03
彼の説明によれば、この世界の時間軸は一つではなく無数にあるという理論だった。
時間軸が無数にあるとは、世界が無数にあるのと同じことで1時間前の自分の生きていた世界と今自分が生きている世界は全く別物で時々刻々と新しい時間軸(世界)が生まれるということである。
タイターはタイムマシンによってこの時間軸を移動することでタイムトラベルが完了するとした。
この理論で行くとタイムパラドックスについても、過去にタイムトラベルして過去の自分を殺したとしても過去の自分は過去の自分で今現在の自分とは全く別人(別の時間軸を生きるという意味で)であるから、死ぬのは過去の自分であって現在の自分には全く影響がないということになる。
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この考えはパラレルワールドとも呼ばれており、この概念は1957年、当時大学院生のヒュー・エヴェレットによって低所され一般にエヴェレットの多世界解釈と言われている。
ちなみにタイターは以下のように実に詳しくタイムトラベルの手順を示している。
① タイムマシンに目標となる年月日時刻を入力し、始動させる。
②重力場が形成され、搭乗者の身体を包みこむ。この間、搭乗者はエレベーターの上昇中に体験するような感覚が継続している。
③マイムマシンが加速するにつれて周囲の光が屈折して、あるところまで達すると紫外線が爆発的に放射されるためサングラスが必要となる。
④周囲が次第に暗くなっていき、完全に真っ暗になる。
⑤周りの風景が元に戻ったときタイムトラベルが完了する。
タイターはこのほか様々な未来に起こる予言をしているが、彼がここまで注目された理由はその予言の中にイラク戦争や狂牛病などがあったことである。
イラク戦争、狂牛病をはじめとするいくつかの予言は実際に的中した。
タイターは自らの予言は完全に当るものではなく、その理由は自分がこの世界に来たことで多少なりとも時間軸はずれてしまうのであり、それが当たったり当らなかったりする原因だとした。
このことから、予言した内容が未来のことであればあるほど時間軸のずれは大きくなってしまい予言とのずれも大きくなる。
タイターが語った2036年は以下のような世界だといった。(一部)
・タイムマシン実用化から2年が経過
・タイムマシンは一般家庭が持てるようなものではない。(タイターは自信を調査官の一人だとしている)
・宇宙人は見つかっていない。
・2015年に核戦争が起こり第三次世界大戦へ突入し、それによる核汚染がひどい。
・エイズとがんの治療薬はいまだ発見されていない。
・出生率が低い
・人間の飲む飲料水の確保が社会問題となっている。
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