【他言厳禁】謎に包まれた秘祭奇祭・新城島の豊年祭!人魚伝説?
2017/05/07
沖縄地方の南端。
八重山諸島の一つに新城島(あらぐすくじま)という小さな島がある。
上地島と下地島という二つの島からなるこの島は、沖縄諸島に存在する数ある島の中でも随一ともいわれるほどの海水の透明度を誇る。
実際、新城島の航空写真を見てみると、その息を飲むほどに美しい海が見て取れる。
新城島には、14名しか住民登録をしている人がいない。
つまり純粋な人口は14名というとても小さな島だ。
素晴らしい自然の残るこの新城島には、地元以外の人にとっては不気味にも映る数々の独自の文化や独特な風習がある。
この島では毎年豊年祭という祭事が執り行われる。
この豊年祭が、21世紀のインターネットが普及し、わからないものは全てネットで調べると知ることができる情報化社会の現代においても全く詳細が明かされていない祭りでなのである。
その豊年祭の詳細を知る者は、島民とその家系の者のみという謎だらけの祭りについて迫ってみる。
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新城島の豊年祭とは?
毎年、7月(旧暦の六月)に上地島で行われる豊年祭で、「アカマタ・クロマタ」と呼ばれる来訪神が一軒一軒を回ったり、獅子舞があるお祭りのようで、島出身者とその関係者400名以上が参加、見学する祭りのようである。
この豊年祭が開催される時期とその前後を含む準備期間は、観光ツアーであっても島に上陸することはできず、島への入島、桟橋への接近、接岸、海岸への接近、接岸は住民に拒否されている。
上地島港には、「祭事における注意事項」として、
- カメラ等の撮影禁止
- 祭詞、歌の録音禁止
- スケッチ等の禁止
- 夜間部落外への行動及び単独行動禁止
以上4項目を固く禁ずる
という看板が掲げられているようである。
ここで、全て「ようである」と表現しているのは、はっきりと断言できる信憑性がある資料や情報などが全くないためである。
禁止の看板には、「言い伝える」などという項目がないので、どういう祭なのかということを知らせることは大丈夫であるかのように感じるが、それは口止めされている。
関係者以外に豊年祭に関することを口外した場合は「命を落とす」や「災いが起きる」などと言われているようで、現代になっても関係者以外は詳しく知ることができない祭なのである。
新城島豊年祭に関する噂
この秘祭について禁を破った者には、
- 原因不明の体調不良で苦しみ死に至る。
- 災いが降りかかる。
などが主な噂になっているようである。
さらに、
「島民に化けて祭に潜入した学生が、島民からリンチを受けた」
「盗撮したカメラマンが謎の死を遂げた」
「人魚が祀られている」
「人魚のモチーフになったジュゴンを生贄にしている」
など様々な噂がある。
負傷者や死者が出た場合は、警察が黙っていないと思うが、そのような事件が起きたというニュースなどはないようである。
アカマタ・クロマタ・獅子舞
豊年祭を調べると祭には、「アカマタ・クロマタ」、「獅子舞」という単語が出てくる。
アカマタ・クロマタ
琉球の神は主に「来訪神」と「守護神」があり、「アカマタ・クロマタ」は「来訪神」のことを指し、2柱の神である。
この「来訪神」や「守護神」は、異界・他界にいる神であり、その神に豊穣を祈るという信仰が根付いているようである。
そして、「アカマタ・クロマタ」は、「異界」の神であり、平時には人々の集落に存在しないか、御嶽にいると考えられているが、祭の時には異界から集落や集落の御嶽に訪れると考えられているため、人間との関係は近い。
その姿は、全体が草に覆われていて、だるまやフクロウのように見えるという。
背丈は180cmほどあり、アカマタは赤の面、クロマタは黒の面を被り、丸い目とギザギザの歯で構成され、髭を生やしている。
獅子舞
日本全国で獅子舞がある祭りは多いが、沖縄県での獅子舞は中国系の獅子舞のようである。
中国系の獅子舞というとジャッキーチェンの映画などで見かけたことがあると思うが、あれは南方獅子舞で、広東省と広西省で盛んになったものであり、中国武術の「功夫」が基礎となっている。
獅子舞は、清朝・乾隆皇帝が夢に見た聖獣をそっくりに作られ二人の舞い手に躍らせたのが始まりとされていて、五穀豊穣を願う意味があるという。
アカマタ・クロマタ・獅子舞もどれも豊穣を願うという意味では同じなので、豊年祭で出てくるのは当然のような気もするが、「獅子舞」の「獅子」というと「シーサー」が思い浮かぶ。
沖縄県で見られる、門や屋根、村落の高台などにあるあの「シーサー」である。
「シーサー」は、家や人、村に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味があるので、中国に近い沖縄では根深い信仰の一つなのではないかと推測できる。
だが、新城島には「シーサー」がないとの情報もあったりするので、もし、本当に新城島にシーサーがないのであれば、これもまた謎である。
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考えられること
新城島の豊年祭が「秘祭」とされ、他言無用の秘密であり、洩らした者には死や災いが降りかかるという流れは、秘密にしておくことに関しての常套手段だと考えられる。
秘密結社として有名な「フリーメイソン」や「イルミナティ」などもそのような噂があったのは周知の事実。
よほど秘密にしたいのか、または、離島という特殊性がもたらすものなのかは不明だが、祭りは神行事であるということもあり、離島という閉鎖空間であれば、そのようにすることも納得がいかないわけでもない。
神聖な事が見世物になると祈りの効果が薄れるかもしれない。
これは、離島であればそう考えるのは普通なのではないか。
また、豊年祭が旧暦の6月に行われるのが普通なのかどうかにも疑問がわく。
豊年祭は、秋に収穫がされるので、それを祝うのがほとんどのようであるが、沖縄といえばサトウキビの栽培が盛んで、安定した生産がないことには経済的な問題につながる。(もちろん、サトウキビだけではないが一例として)
サトウキビは春、夏に植えられるのがほとんどで、収穫は12月。
3年ほど続けたら土の地力の低下を避けるために、他の農作物を植えるのが普通だとされている。
そうすると、毎年の豊年祭はどのような意味合いなのか。
上地島で行われていると言われている豊年祭だが、上地島での経済的な収入はスキューバダイビングや観光が主で、サトウキビなどの収穫が主という情報がないことから、そこまで主な産業ではないのかもしれない。
だが、島民が暮らし、観光で稼ぐとなると作物などは当然必要になってくるので、必要な祭りであるとも考えられる。
また、あまりにも情報がなく、「秘祭」とされている祭りなので、性的神事との噂もある。
実際に愛知県では性的神事があるので、考えられない説でもない。
世界的ベストセラー「ダヴィンチ・コード」でも性的神事が秘密裏に行われている秘密結社というような描写もあったりするので、人口が少ない離島で行われている祭りが性的な神事であっても不思議ではないような気がする。
まとめ
いろいろなことが考えられる「新城島の豊年祭」だが、絶対、知ることができない祭りというわけではないようである。
知ることができる理由の一つに、島民出身者と家族になることがあるし、島民に許可をもらえれば見学ができるという情報もある。家族、家系の関係者になれば、毎年行われる「豊年祭」に参加、見学、もしくは詳細な話を聞ける可能性がある。
また、島民に許可をもらえたら見学できるという情報が本当であれば、許可をもらうということは並大抵のことでは許可はもらえないと考えた方が良いだろう。
そして、それら全てに共通するのは、「他言無用」であり、「絶対の秘密」である。その情報を洩らした者には「何か」がある。
この何かというのも、島の「豊年祭」のことをバラすことが、島や島民にとって不利益になるのであれば島民関係者ではなくなるという意味での「死」という意味合いがあるのかもしれない。
現段階では、全てが「謎」だが、真実を知るのは島民とその関係者であるということは事実である。元東京都知事の石原慎太郎氏が「秘祭」という小説を書いているが、沖縄県の八重山諸島を舞台にした内容のこの小説は、この新城島の豊年祭をモデルにしたという噂もある。
興味がある方は、この本を読まれて想像を膨らませてみてはいかがだろうか。
世の中に謎があっても良いと思う。
秘密にしたいのであれば、秘密のままが、全てにおいて一番良いことだと思う。まだ、秘密が明かされる時期ではないのかもしれない。
未来永劫秘密なのかもしれない。フリーメイソンやイルミナティの詳細が段々と明るみになってくるように、時期が来れば明るみになる可能性もある。
『世の中、「謎」があるから面白い。』と私は思う。
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