歴史に残る凶悪事件マンソンファミリー
2016/09/24
1960年代末から70年代のはじめにかけてアメリカ・カルフォルニアで凄惨な事件が発生する。
この事件の首謀者チャールズミルズマンソンはパトリシア、スーザンといった女性信者を率いてファミリー(通称マンソンファミリー)と呼ばれる共同体、カルト教団を作り無差別殺人を繰り返すことになる。
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チャールズマンソンの生い立ち
チャールズマンソンは1934年11月12日、アメリカオハイオ州シンシナチィに生まれる。
マンソンの母親は厳格なクリスチャンの家庭に育ったが、その家庭に嫌気が刺し家を飛び出した後はその日暮らしの毎日であった。
母親は定職にはつかず売春で生計を立て、次第にマンソンの面倒は見なくなる。
幼いマンソンは親戚中をたらい回しにされ母親がガソリンスタンドへの強盗事件で服役したのを機に最終的には叔父夫婦のもとに引き取られるが、ここでも幸せは待ってはいなかった。
暴力、女装などを強要され日々虐待を受けた。
このような生活環境で育ったマンソンは10代で刑事事件を引き起こし刑務所に入るが、そこでも同性愛者の看守に性的虐待を加えられた。
マンソンファミリー事件の詳細
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仮出所後、マンソンはパトリシア、スーザンといった女性を手なずけファミリーと呼ばれる共同体を作った。
マンソンはビートルズの曲を好んで聴き、そこで自分の妄想と異常な思想に啓示的なものを受け、世界最終戦争や核戦争の勃発などの説を唱え始める。
彼の頭の中で作り上げられたシナリオは白人と黒人が対立する世界的な核戦争が勃発し、黒人が勝利するが最終的に反乱を鎮めるのはマンソンファミリーであるといったものだった。
マンソンは幻覚剤の一種であるLSDを使って少女たちを洗脳させ、自らの思想の為に大量殺人計画の操り人形にした。
彼の率いたカルト教団マンソンファミリーは多数の殺人事件に関与したが、中でも有名なのはテキサス州ダラス出身の女優シャロン・テート殺害事件であろう。
当時妊娠8か月だったシャロン・テートは『おなかに子供がいるから助けてほしい』と懇願したにも関わらず、ナイフで体を16箇所以上も滅多刺しにされ殺害された。
殺人鬼チャールズマンソンに下された判決
多数の尊い命を奪ったこの事件の首謀者チャールズマンソンであったが、裁判所が下した最終的な判決は終身刑という判決であった。
1971年4月にチャールズマンソンに対して死刑判決が下されるも、カルフォルニア州では1972年2月、一時的に死刑制度の廃止が制定されマンソンの死刑判決は自動的に減刑され終身刑となったのだ。
(後にカルフォルニア州は死刑制度を再開したが、マンソンの刑には影響を及ぼさなかった)
現在でも服役中であるマンソンは79歳になっている。
アメリカではマンソンの名はかなり有名で反社会的、裏社会に生きるもの達にとっては崇められる存在となった。
マンソンが服役する刑務所には毎年6万通にも及ぶファンレターが届くという。
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