自然治癒力?プラシーボ効果とは
2016/09/24
日本語で偽薬効果と訳されるプラシーボ効果。
本来効き目のないはずの薬を体に投与したはずなのに病状の改善や副作用と言った症状が現れるという。
人体にはまだまだ解明されていない謎が沢山あるといわれているが、このプラシーボ効果もその一種だ。
なぜ効き目のない薬の薬効が体に現れるのであろうか?
それは脳の勘違いによるものなのだろうか?
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プラシーボ効果は世界的にも症例が多い
偽薬効果とも言われるプラシーボ効果は、テレビ番組の特集などでも組まれるなどある意味オカルト的な印象を受けやすいがオカルト的なことは何もなく、医学的にもしっかりと裏付けされたデータのあるものである。
新薬の開発など偽薬と本当の薬を飲ませる患者とを分けて臨床実験をする際、偽薬を飲ませた方にも本当の薬を飲ませた方と同じような効果が表れることがあるという。
この確率は決して低いものではなく臨床実験をするときには必ずと言っていいほどこのプラシーボ効果は現われるという。
過去の海外で行われたある実験では、まず目隠しした人物の腕に冷たい氷を付けた。
そうすると当然腕は冷たくその目隠しした人物も冷たいと言う。
次に爪楊枝で腕を刺す。
すると目隠しした人物は当然痛いという。
次に目隠しした人物の耳元でアイロンの蒸気の音を聞かせる。
その直後に冷たいはずの銀のスプーンを腕につけるとそのスプーンを付けた部分はやけどしたという。
これはアイロン=熱いものという人間の思い込みからくる自己暗示的な物であろう。
この実験の一部始終を聞くと『まさか』と思われるかもしれないが、このような例は多く報告されており、プラシーボ効果の一種だと言われている。
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この実験の結果が示すことは、人間の自己暗示の強さと自然治癒力が本当に存在していることだと思われる。
がん末期の患者が投薬治療などをやめ、自由に自分の好きな事だけをして暮らせるホスピスのような場所に言った瞬間その症状が徐々によくなり遂には完治してしまったという例は日本でも報告されているが、このような自然治癒力が人間のからだには宿っていることの証明になるのだろう。
まだまだ謎の多い分野であり、なぜこのプラシーボ効果が起こるのかに関しては解明されていない部分がほとんどだ。
しかし、プラシーボ効果が人間の脳に関わっていることはある程度分かっているよう。
脳科学の分野でも良く言われることだが、人間の脳は神秘的で現代の科学ではその9割も解明されていないとも言われている。
人間の脳にはどんな力が隠されているのか。
新薬の開発や最新技術の開発など、医療の分野でも進歩は著しいが、実は人間の脳みそにこそ自己治癒力のような形で素晴らしい力が眠っているのかもしれない。
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