今なお謎の多きブラックホール
2016/09/24
ブラックホール
謎の多い宇宙の中でもブラックホールは特に謎が多く、また通常では理解できないような現象を引き起こすものであろう。
ブラックホールの特徴として有名な物は、宇宙空間でブラックホールに近づくありとあらゆる物を飲み込んでしまうというものである。
ブラックホールには凄まじい重力が働いており、『事象の地平面』と呼ばれる中心からある一定の距離内に入ってしまうとブラックホールの中心部に吸い込まれどんなものであれ二度と抜け出すことはできないとされている。
地球上で光は最も早いものとされており、音速を超える光速はインターネット通信技術にも応用されている。
この光ですらブラックホールに吸い込まれ、二度と抜け出すことはできないとされているから驚きである。
そもそもブラックホールとは何なのか
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ブラックホールという言葉を聞いたことがある人は多いかもしれないが、ブラックホールというものがいったいどのような物なのかを説明できる人はなかなかいない。
そもそもブラックホールも広い宇宙に無数に存在する星の一種である。
皆さんはブラックホールと聞いてどのような物を想像するだろうか。
中心が真っ黒で、その周囲は中心に行くにつれて歪んでいるようなものを想像したならばそれは正しい。
ではなぜブラックホールは星なのに地球や月のような丸い形をしていないのだろうか。
その答えは、ブラックホールの一番の特徴でもある想像を絶する莫大な重力に関係している。
地球や月といった星たちが球体を保っていられるのは圧力と星そのものが持つ重力がつり合っているからである。
宇宙に存在する星というのは全て個々に固有の寿命をもっており、星の寿命が来たとき太陽程度の星であれば白色矮星となり消えてゆきその一生お終える。
ところが太陽の30倍以上の質量を持つ巨大な星は、その寿命が来た瞬間、白色矮星とはならずに超新星爆発と呼ばれる大規模な爆発を起こすのだ。
この時、莫大な重力を持つこの星は中心に向かってどんどん収縮していき、邪魔するものが何もない宇宙空間では最終的に一点だけを残すのみとなる。
これがブラックホールの正体だ。
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ブラックホールは本当に存在するのか
ブラックホールの存在に関する議論は古くからされてきたテーマで、今となってはその存在はほぼ確実なものとなっている。
数年前まで不確実だったブラックホール存在だが、X線を用いた観測が可能になった近年、ブラックホールの存在はかなり確実なものとなった。
そして2008年には、OJ287と呼ばれる天体が太陽の質量の180億倍という巨大なブラックホールの集まりであることが判明しており、実証されている。
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