頭部を失ってもなお生きたニワトリ
2015/05/03
アメリカコロラド州で農家を営むロイド・オルセン家での話である。
1945年9月10日の晩、彼の家で食用のニワトリが首をはねられた。
ニワトリはオスで死後5か月ほどだった。
しかし、そのニワトリは首を落とされたのにも関わらず、たちまち歩き出し普段と変わらず餌をつつくような仕草さえ見せた。
ロイドもさすがに驚くがニワトリの生命力に心打たれこのニワトリを精一杯生かすことを決意する。
このニワトリはそのまま翌日も普段と変わらず生きており周りの人間を驚かせた。
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この不思議なニワトリを調べるために、ユタ大学へと運ばれ調査されることになった。
これを見た研究者たちもさすがに驚き、命を落とすことなく生き続けられる原因ははっきりしないものの恐らく首を落とされた際に出血した血液が凝固し、たまたま頸動脈をふさいでるのだろうという結論に達した。
不自由なく歩ける理由は脳幹のほとんどの部分が失われなかったためであるという。
このニワトリはマイクと名付けられ、アメリカ中を飛び回り各地で見世物にされ、水や餌を食べるときなどは直接首から入れられていたようだ。
この奇跡のニワトリ、マイクの噂はすぐに広まり全米で知られるようになった。
しかし、その興行中、マイクは餌をのどに詰まらせホテルの一室で深夜、ロイドの見守る中この世を去った。
その最後は意外なものであったが、マイクは首をはねられてから実に1年半もの長い間首なしで生き続けたのである。
この不思議なニワトリは現在でも写真が残っており、ギネスブックにも登録されている。
首なしで生き続けたニワトリ、マイクは本当に苦痛ではなかったのかと疑問になるがアメリカの動物愛護団体の調査によれば、マイクは存命中に苦痛は感じなかっただろうとのことである。
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