風船で旅に出た日本人
2015/05/08
人間は古来から鳥のように飛べることを願っていたとされるが、その夢をかなえるべく風船で空へ旅立った日本人がいた。
この日本人は当時新聞でも取り上げられたようで、その危険さから周囲は反対したがその静止を振り切り決行した。
1992年11月23日の夕方、通称風船おじさんと呼ばれたこの男性は琵琶湖の湖畔からヘリウムガスを入れた風船26個を檜風呂に装着して改良した「ファンタジー号」と名付けられた乗り物にのって空へと旅立っていった。
翌日には「朝焼けがきれいだよ」との声で無線通信ができたが、2日後にはSOS信号が発信されたため海上保安庁の探索機が出動する事態になった。
探索機は宮城県金華山沖の海上でおよそ2,500メートルから4,000メートルの地点で確認された。
確認後、数時間追尾したもののSOS信号は途中で切られファンタジー号は雲間に消えていったので海上保安庁の探索機は追尾を終了した。
スポンサーリンク
それ以降のSOS信号は確認されなく家族からの捜索願を受けたこともあってファンタジー号が到達するであろうカナダとアメリカに救助要請が出された。
しかし、この探索機が目撃した姿を最後にファンタジー号の行方は不明になった。
当然登場した通称風船おじさんも現在でも消息は不明である。
数々の捜索がなされたにもかかわらず発見されなかったが、多くの専門家の意見では生存は難しいだろうとの意見が多い。
ファンタジー号にのって大空へ旅立ったこの男性は借金苦に悩まされており、このファンタジー号の冒険によって借金返済をしようとしたことがそもそもの目的だったとされる。
当時からテレビ等の多くのマスコミが注目し報道されたこともあって、この風船おじさんの事件は日本国内に広く認知されることになった。
あなたにオススメの記事
スポンサーリンク
関連記事
-
-
ドイツで起きた謎の子供大量失踪事件
1284年、ドイツのハーメルンで子供が集団疾走するという奇怪な事件が起きた。 そ …
-
-
巌流島の決闘と小次郎の祟り
小次郎の謎と巌流島の祟り 佐々木小次郎と言えば細川藩の剣術指南役であり巧みな刀の …
-
-
死ぬまで仮面をつけ続けた囚人の謎
その男は1669年から1703年、実に34年間、牢獄の中で捕われて死亡した。 不 …
-
-
孤島にある灯台の謎
バハマ諸島の近くにあるグレート・イサク・キーという島をご存じだろうか。 この島に …
-
-
狭山事件とトトロの関連性とは
トトロと言えばジブリ映画の代表的作品。 そんなトトロには昔から都市伝説的な話が後 …
-
-
何気ない行動が引き起こした恐ろしい事態
何でもないような日常の遊びの中で、おこった非常に恐ろしい事件があった・・・ 世界 …
-
-
行方不明になった自衛隊機
1973年6月の夜、栃木県の陸上自衛隊駐屯基地から一機の自衛隊機が飛び立った。 …
-
-
陰陽師・安倍清明の呪術や呪文伝説は実話なのか
陰陽師・安倍清明… 彼はその出生や死没などを始め両親や血筋に至るまで数多くの謎が …
-
-
人間の感情に関する不思議・ストックホルム症候群
ストックホルム症候群というのを聞いたことがあるだろうか。 精神医学界には不思議な …
-
-
昭和を震撼させた一家殺害事件
1946年(昭和21年)3月、昭和を震撼させる一つの事件が起こった。 片岡仁左衛 …
- PREV
- 実在した?浦島太郎と竜宮城伝説
- NEXT
- 古代核戦争説




