ノアの方舟
2015/05/03
ノアの方舟は多くの方が聞いたことがあるだろう。
ノアの方舟の伝説はユダヤ教、キリスト教の聖典である旧約聖書の中の一説、創世記という章に出てくる話である。
その話の概要は以下のようなものである。
『神は地上に増えた人々が悪の行い、業を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすと“神と共に歩んだ正しい人”であるノアに告げ、ノアに箱舟を作るよう命じた。
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方舟は、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。ノアは箱舟を完成させると、家族とその妻子、すべての動物のつがいを箱舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、箱舟はアララト山の上にとまった。』
(以上旧約聖書創世記より)
驚くべきは、このノアの方舟が実際に発見されたことである。
発見された場所は聖書の記載と同じアララト山の中腹であった。
その方舟のような形をした地形も、聖書に書かれている大きさと同じであったという。
さらにその周辺では船の建造に用いられたとみられる木材の残骸が発見されており、その木材を現代の炭素年代測定機にかけると方舟がアララト山にたどり着いたとされる、現在から4800年前のものであることも確認されている。
現代にいたるまで様々な歴史学者の間で論争を繰り広げてきたこのノアの方舟伝説であるが、かの有名なマルコポーロも東方見聞録の中で記述している。
今現在も科学者、歴史学者などの調査団によって見解が異なっているというのが実際のところである。
方舟の材質は聖書の中ではゴフェルの木であるとされているが、この木材の年代測定のときの材質の解析結果はオーク材であったようだ。
ゴフェルの木とは現代で言うところのイトスギであるというのが一般的であるが、実はホワイトオークであったとする科学者もいる。
もしゴフェルの木というのが現代で言うホワイトオークであったなら、これはもう偶然の一致とは言えないのではないだろうか。
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