あなたの好奇心を擽る世界ミステリー集

あなたの好奇心を擽るミステリー集

オーストラリア史上最大の謎

      2015/07/09

1948年、オーストラリアの海岸で1人の男性の死体が発見された。

夏のオーストラリアの猛暑にもかかわらずセーターを身にまとっていた。

殺人事件として操作を開始した地元警察であったが犯人逮捕に重要な手がかりとなるはずの遺体の身元が特定出来ずにいたのだった。

指紋、歯型などあらゆる手段を尽くしたにもかかわらず男性の身元が判明する事は無かったため捜査は困難をきわめた。

この男性の遺体発見現場の近くの駅で男性の物と見られるスーツケースが見つかっておりその中には隠しポケットのついたズボンが発見され、そのポケットの中から『Taman Shud』と書かれた謎の紙切れが見つかった。

この紙切れのに書かれた『Taman Shud』とはどのような意味なのか。

犯人につながる手がかりが何もない状態でのこの紙切れの発見となったので警察も恐らく重要な意味を持つものだとして注目された。

そしてそのスーツケースの発見現場からほど近い場所で乗り捨てられた鍵のかかっていない車が発見され、その後部座席からは11世紀に活躍した有名なペルシア人詩人ウマル・ハイヤームの詩集であるルバーイヤートが見つかった。

スポンサーリンク

非常に貴重な書物であるこのルバーイヤートは一部が破り取られており、調査の結果スーツケースに入ったズボンのポケットから見つかった紙切れはこのルバーイヤートから切り取られたものだということが分かったのだ。

さらに表紙の裏には以下のような暗号らしき何やら奇妙な文字の羅列が書かれており、この暗号こそがこの事件を有名にさせた。

WRGOABABD
MLIAOI
WTBIMPANETP
MLIABOAIAQC
ITTMTSAMSTGAB

このルバーイヤートに書かれた暗号は暗号学者や専門機関、暗号解読を趣味とする暗号マニアなどの一般人に及ぶまで様々な人たちの研究対象になったにもかかわらず現在も未解読のままである。

当然男性の身元も今現在判明しておらず、犯人も捕まっていない未解決事件である。

そもそもこの暗号が犯人逮捕の決定的なヒントになるのかどうかすら分かっておらず、一部では余りにも解けない事から暗号ではないとする声もある。

しかし遺体となって発見された男性の物と思われるズボンから発見された紙切れ、そこに書かれた謎の文字、そしてその紙が切り取られた名著ルバーイヤートに記された謎の暗号。

これらの奇妙な物の数々はいったい何なのだろうか。

そしてこれほどまでに判明しない男性の身元とは。

今なお事件の大半が謎に包まれたオーストラリア史上稀にみる奇怪事件となった。

スポンサーリンク

 - ミステリー一覧, 世界の不思議な現象・事件

  関連記事

オーランメダン号の怪異

1948年、航行中のシルバースター号はインドネシア・マラッカ海峡で一つの無線信号 …

no image
ロシアの怪僧ラスプーチン

1900年ごろ、当時帝政末期のロシアに一人の祈祷僧ラスプーチンがいた。 彼は自ら …

no image
幻の砂漠都市ペトラ

忘れ去られた巨大都市 ペトラは紀元前1世紀ごろに栄えた謎の巨大都市であり、ユネス …

no image
上杉謙信女性説

かねてから噂のある上杉謙信女性説というのはご存じだろうか。 上杉謙信と言えば戦国 …

異世界への扉 100年以上解読されないヴォイニッチ手稿の謎

1912年、ポーランド系アメリカン人で革命家のウィルフリッド・ヴォイニッチはイタ …

no image
世界各地から発見されるオーパーツの謎

オーパーツとはその時代には存在しえない、時代にそぐわない物を言い英語の『out …

no image
華城連続殺人事件

※注意 このページには残虐な表現が含まれています。 華城(ファンソン)連続殺人事 …

no image
人間の感情に関する不思議・ストックホルム症候群

ストックホルム症候群というのを聞いたことがあるだろうか。 精神医学界には不思議な …

no image
かの有名なファラオ=ツタンカーメン王の遺体から見る様々な謎と歴史的背景

黄金のマスクとしてもかの有名なツタンカーメン王であるが、彼には多くの謎が今なお語 …

no image
行方不明になった自衛隊機

1973年6月の夜、栃木県の陸上自衛隊駐屯基地から一機の自衛隊機が飛び立った。 …