現実になった架空小説
2015/05/03
エドガーアランポーの冒険小説『ナンタケット島出身のアーサーゴードンピムの物語』という話をご存知だろうか。
ストーリは以下のようなものである。
遭難した船に乗り合わせていた4人の男たちがボートで大海原を漂流する。
食糧も水もないため死はすぐ目の前までやってきていた。
そんなとき1人の男がどうせ死ぬのならと4人でくじ引きをし、当たった者を3人が食料として食い殺す。と言い出した。
3人はこのままでいても死んでいくだけなので誰も異論は無くくじ引きが行われた。
くじ引きの結果、リチャードパーカーという1人の男が選ばれ食い殺されてしまう。
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この小説の本筋はこの話題ではないが話の一説に上記のような場面が描写される。
この小説自体残酷だが、恐怖小説としても知られるポーの小説では特に珍しいものではない。
ただ、奇妙なのはこの小説が偶然とは思えぬほどのシンクロニシティを起こしたことである。
この小説の発刊の46年後、イギリス船籍のミニョエット号という船が航行中に難破し、4人の男が救命ボートで大海原へと漂流することになる。
水も食料もほとんどなく、飲むものと言えばわずかな雨水だけだった。
漂流はおよそ1か月に渡った。
漂流から20日ほどたったある時1人の男がくじ引きで3人の為にその身を捧げる者を一人決めようと提案した。
しかし、この提案に反対するものがいた為、結局行われなかった。
この提案から程なくして4人のうちでは最年少者である17歳の青年が衰弱死したため、残った3人はその死体を食料として食べた。
この事件は実際に起きたものでミニョエット号事件として記録されている。
これだけでも奇妙な一致と言えるのだが、驚くべきはその食い殺された青年の名前である。
その名もリチャードパーカー。
小説に登場する食い殺された男と同姓同名であったのだ。
貴方はこの奇妙な一致を偶然として考えられるであろうか。
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