平清盛にまつわる謎
2015/05/03
平清盛と言えば、武家として史上初の太政大臣に任ぜられ政治の実権を握った人物である。
平清盛は平氏の棟梁に上り詰め平家最盛期を気づきあげた権力者であったが、彼は実は平家出身者ではないという説がある。
そもそも、この時代の官職には家柄が深く関係しており、いくら有能な人物であってもその家柄によって出世に影響を与えていた。
清盛の父、平忠盛は中流階級の武士であり決してその位は高いものではなかった。
その長男として生まれた清盛がなぜ政治の最高位、現在に置き換えれば総理大臣である太政大臣にまで上り詰めることができたのかという疑問が浮かび上がる。
この謎には清盛の出生と深い関係がある。
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実は、清盛の父親は忠盛であるということはわかっているのだが、母親が誰かが明らかにされていないのだ。
これは太政大臣にまで上り詰める家柄としては普通ではありえない。
確証は得られていないものの、ある文献には清盛の母として祇園女御という名前が記されている。
この祇園女御という女性自体、生没年など詳しいことはほとんどが分かっていないのが実情なのだが、時の権力者、白河上皇に深い寵愛を受けていたという記録がある。
滋賀県に現存する胡宮神社には清盛、白河上皇、祇園女御を結びつける一つの巻物が保管されている。
そこには驚くべきことに、白河上皇と祇園女御の妹の間に生まれた子供が清盛であるという記述があるのである。
つまり、これによれば清盛は平家の血筋を一切受け継いでいないということが分かる。
これが清盛が平家ではないという説の根拠となるものであるが、これも憶測の域を出ていない。
しかし、この記述通り、清盛が白河上皇の子であったとすれば清盛が異例の太政大臣に大抜擢された理由もとしてもうなずける。
いずれにしても古い文献で新しい確証となる文献が出てこない限り結論付けることは難しいであろうが、これが清盛にまつわる謎の一説である。
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