大音楽家の頭蓋骨に纏わる奇妙な実話
2015/07/09
大音楽家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
フランツ・ヨーゼフ・ハイドンと言えば、交響曲の父との異名を取る音楽史に名を残す大音楽家である。
1732年に神聖ローマ帝国に生まれ、1809年に持病の悪化によりオーストリア帝国で没するまで数多くの交響曲、弦楽四重奏曲などの名作を世に残した。
ハイドンはその人生の大半を中世から続くハンガリーの貴族であるエステルハージ家に仕え、作曲活動を行っていた。
そんな大音楽家にまつわる奇妙な話はハイドンの死後、アイゼンシュタットに葬られた彼の遺体から頭部だけが切り離された事に端を発する。
そのハイドンの頭部はオーストリアの監獄所長であったヨハン・ペーターとエステルハージ家の書記であったローゼンバウムという男によって切り離された。
ヨハン・ペーターは骨相学という学問の研究をしており、当時信じられていた人格と脳容量の相関関係についても非常に興味を持っており、その研究の為、ハイドンの頭部を切り離し自宅に持ち帰ったのだ。
音楽史上稀に見る天才であるハイドンの頭蓋骨を調べることは彼にとってとても興味深いものであったはずである。
自宅には多くの頭蓋骨が収集されていたようだ。
ペーターはハイドンの頭蓋骨を詳細に調べ上げ、用済みになったその頭蓋骨は次にローゼンバウムの手に渡った。(ちなみに、その研究の結果、脳容量と人格との相関関係は否定された。)
ローゼンバウムはハイドンの頭蓋骨を持ち帰ると家に肖像画と共に飾り、友人たちによく自慢していたという。
人から人へと渡る運命をたどったこの頭蓋骨であるが、ローゼンバウムの手に渡ったこの頃から不思議な現象が度々目撃されるようになる。
ハイドンの頭蓋骨が引き起こす怪奇現象の数々
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ある夜、ローゼンバウムの妻はローゼンバウム宅に飾られたハイドンの頭蓋骨から奇妙な唸り声をハッキリと聴いた。
はじめは半信半疑であったローゼンバウムだったが、その数日後、自らも同じような体験をする。
夜な夜な不気味な唸り声を上げるハイドンの頭蓋骨は時として宙を舞ったり、頭蓋骨の顎がガクガクと音を立てて動いたと後にローゼンバウムは語っている。
この怪奇現象に耐え切れなくなったローゼンバウムは頭蓋骨を手放し、頭蓋骨は別の人の手に渡った。
それからハイドンの頭蓋骨は幾人もの手に渡ったのだが、頭蓋骨を手にした人は例外なく皆、ローゼンバウムが体験したような怪奇現象を目撃している。
時は過ぎ第二次世界大戦の後、怪奇現象を引き起こすハイドンの頭蓋骨を胴体と共に埋葬しようという試みがなされ、およそ150年という歳月をまたぎ、ようやくハイドンの頭蓋骨は胴体と共に埋葬されることとなったのである。
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