目に見えない怪物
2015/05/03
1951年、フィリピンのマニラで奇怪な事件が発生した。
一人の警察官が巡回中、女性が叫びながら必死の形相で助けを求めてきた。
彼女は名をクラリータといった。当時18歳である。
クラリータの証言によると、体中を何者かに噛みつかれ、それにおびえているらしい。
しかし、警察官がそれがどんな人であったかを尋ねても服装どころか性別さえもはっきりしなかった。
噛みつかれたのなら当然姿を見ているはずだが、彼女は見えないという。
到底信じられない話だが、彼女の体には実際にいくつもの歯形と傷があった。
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警察官はクラリータを薬物中毒者だと判断し、警察署へと連行した。
取り調べの際中、クラリータは再び黒い何者かがくる!噛みつかれる!助けて!と叫びだし、暴れ始めた。
当然警察官にはそのようなものは見えない。
叫びの後、彼女は床に倒れこみ、その瞬間次々と腕などにいくつもの噛んだような傷が浮かび上がってきた。
これを見た警察官は信じざるを得ず、すぐに検察医が呼ばれた。
検察医の調べで、彼女の体には10か所以上の噛み傷が存在し、その傷はひどいもので血がにじみ出るほどだった。
これはただの精神病ではないと判断した検察医は監視の下、彼女を隔離することにした。
警察署の独房に隔離された彼女は翌朝、再び噛みつかれる!と叫びだした。
彼女のその様子は芝居や演技などではなく、実際に今にも目に見えない怪物にかみ殺されるかのように必死に逃げ惑っていた。
警察官は彼女を取り押さえ、両手をつかんだその時、彼女の腕にいくつもの歯形が浮かび上がった。
これを見た警察官は怯えながらも必死に彼女を取り押さえた。
彼女の傷は腕だけにとどまらず首にも現われ、首から鮮血が迸った。
彼女はその痛みと恐怖のあまり気を失って倒れこんだ。
これを最後に彼女が目に見えない何者かに噛みつかれることはなくなったがこれはいったいなんだったのだろうか。
クラリータの体を調べた検察医はいずれも一流の医師であり、その傷を調べたところ本当に噛みつかれたような跡であったという。
これはフィリピン・マニラ警察署の事件報告書にも特殊事件No.108号として公式に記載されている。
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