【画像あり】アメリカ史に残る猟奇事件ブラック・ダリア事件!犯人は?
2016/09/24
1947年1月15日、1人の女性の変死体が発見された。
第一発見者である女性はこの女性遺体をはじめはマネキンだと思ったと言う。
それもそのはず。
この遺体の損壊は激しく、上半身と下半身が綺麗に切断され、まさに壊れたマネキンのような状態で発見されたのだ。

その上、丁寧に血抜きをされ、遺体は全身に渡って綺麗に洗浄されていた事で切断面ですら人間らしい血痕が見られなかった。
さらに遺体の口元は耳の辺りまで切り裂かれ、悪魔のような形相だったという。
指紋照合の結果、この事件の被害者は軍人専用のホステスで働くエリザベス・ショート(当時22歳)と判明。
女優志願であった彼女はハリウッドスターを夢見てハリウッドに来ており、黒い服を好んだことからアラン・ラッド主演の映画『The Blue Dahlia』のもじりである「ブラック・ダリア」の愛称で知られていた。
ブラックダリア事件の概要とその凄惨さ
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検死の結果、この事件の猟奇的、異様な側面が見られることとなる。
彼女の肛門と膣には何かが押し込まれていた。
何かの小片のように見える幾つかのそれを取り出し、並べなおしてみると彼女のえぐり取られた大腿部であることが判明した。
彼女の膣は発育不全で、正常の性交は不可能であったことが捜査の結果分かっている。
切断された遺体の下半身、臍から恥丘にかけて切り裂かれていたことから捜査関係者は『彼女が発育不全で性交が出来ないと判断した犯人は彼女の腹を切り裂き、その部分で性交をしたのではないか』とみている。
遺体の胃袋には犯人のものと思われる人間の排泄物が詰め込まれていた。
当初、遺体の首には絞殺痕があったことから絞殺であると思われたが、検死によって判明した死因は驚くべきことに絞殺ではなく彼女の胴体が切断されたことによる失血死であることが分かった。
検死解剖で気道を調べてみると気道はふさがれていなかった。
つまり彼女はまだ生きている状態で胴体を切断されたことになる。
前例のないこの猟奇的な怪事件は『ブラック・ダリア事件』として、約一ヶ月間にわたりロサンゼルスエグザイミナー誌のトップを飾り世間の関心を多く集めた事件となる。
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犯人はだれなのか?
彼女のホステスという職業柄、交友関係が広く捜査は難航した。
性交が正常にできなかった彼女は、男性とそのような関係になったとしても断ったに違いない。
そんなエリザベスを『生意気』と思う男も少なくなかったはずである。
捜査当局はエリザベスとそのような関係にあったであろう人物を洗い出していったが、一向に犯人に結びつく手がかりという物は出てこなかった。
犯人につながる唯一の手がかりであると思われたその切断遺体に関しても、手がかりはつかめず、『ブラックダリア事件』は難航の様相を呈してきた。
必要以上に丁寧に洗浄されていたその遺体からは強姦された際の犯人の体液どころか、指紋さえも検出することはできなかったのである。
事件発生から1週間が経過したある日、ビルトモア・ホテル近くのポストから何やら怪しい封書が回収された。
宛先は『「ロサンゼルス・エグザミナー」ほか各誌』とされおり、新聞の切り抜きで作ったと思われる文字で『ダリアの所持品』と書かれていた。
その中には、アドレス帳、名刺、出生証明書、社会保険証、ホステス時代の客と思われる軍人と撮った写真数枚が入っていた。
これを機に捜査は進展すると思われたが、この封書やなかに入れられていた物はすべてガソリンに浸されており指紋は検出されなかった。
何件もの有力情報、500人以上にも及ぶ容疑者が浮かび上がったが決め手に欠くままアメリカ全土が注目した『ブラックダリア事件』は2014年現在も依然として未解決である。
この事件はその猟奇さ故に多くの人々の関心を集め、アメリカではいくつもの作品の題材に使われた。
近年では2006年にも『ブラックダリア』として映画化されており、日本でも話題を集めた作品となった。
まとめ
このブラックダリア事件の被害者であるエリザベス・ショートは女優と言う花やかしい世界を夢見てハリウッドにやってきました。
しかし、そのハリウッドには華やかで艶やかしい栄光の表舞台がある一方で裏側も存在したとケネス・アンガーの著書『ハリウッドバビロン』には書かれています。
彼女は当時のハリウッドの栄光の裏に潜む暗い闇の部分、ハリウッドバビロンの典型的な被害者になってしまったとされています。
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