オーランメダン号の怪異
2016/07/06
1948年、航行中のシルバースター号はインドネシア・マラッカ海峡で一つの無線信号を受信した。
その無線信号はインド・ジャカルタに向かって航行中だったオランダ船籍の商船オーラン・メダン号からの物であり、この船の無線技士と思われる人物からであった。
彼は、船員のほとんどが死亡したこと、そして自分自身も死の危機に瀕していることなどを伝え、無線は途中で切れてしまった。
スポンサーリンク
シルバースター号の船員が見た恐ろしい光景
不審に思ったシルバースター号はオーラン・メダン号に近づき船員を乗り込ませると、オーラン・メダン号の乗組員たちは恐怖におののくような凄まじい形相で倒れている死体が山のようにあったという。
死体は人間だけでなく犬までもが死体となって発見された。
まるで死の直前にこの世の物とは思えない恐ろしいものを見たかのような表情をしていた遺体であったが、その遺体のどこを調べてみても外傷らしき傷は何一つ見当たらなかった。
それどころか、この船、オーラン・メダン号自体全くの無傷であったのである。
ますます不審に思ったシルバースター号の乗組員たちが船内の調査をしようとしたその時、オーラン・メダン号は激しい爆発音とともに炎上しシルバースター号の乗組員たちは撤退を余儀なくされた。
乗組員たちの撤退後、激しく炎上したオーラン・メダン号の船体は傾き、多くの乗組員たちの亡骸を乗せた船体は海の底に沈んでいった。
後日、調査がなされたが詳しい沈没原因などは特定されず、最終的な調査結果は『何らかの突発的要因による』として片づけられた。
乗組員の死亡原因に至っては船体が炎上したこと、沈没していることなどから手掛かりがほとんどなく、今現在もほとんどが謎に包まれており死亡原因は特定されていない。
ちなみに、オーラン・メダン号へ近づいた際の状況をシルバースター号の乗組員が後に語った話によると、事件当初オーラン・メダン号の船体は無数の鮫によって取り囲まれていたということである。
これが何を意味するのかは分からないが、一説には有毒ガスの発生などが挙げられている。たしかに有毒ガスを吸ったことで乗組員たちがおぞましい形相の末、最期を迎えたという考え方も出来るが、海の上であることや船の構造などから考えてみても有毒ガスが発生するような状況にはなかったと思われる。
数々の研究者が検証を重ね、調査をしてきたが、この有毒ガス説も有力な見解というまでには至っていない。
また、オーランメダン号事件同様、航海上の謎として語り継がれている物には他にメアリーセレスト号事件がある。
あなたにオススメの記事
スポンサーリンク
関連記事
-
-
名古屋妊婦切り裂き殺人事件
1988年3月18日、名古屋市中川区にあるマンションである猟奇事件が発生した。 …
-
-
古代核戦争説
一般的に人類の文明はメソポタミア、インダス、黄河、エジプト文明の四大文明に起源を …
-
-
輪廻は実在するのか。生まれ変わった双子。
双子が遭遇した不慮の事故 1957年某日、イギリス在住の11際になる双子ジョアン …
-
-
目に見えない怪物
1951年、フィリピンのマニラで奇怪な事件が発生した。 一人の警察官が巡回中、女 …
-
-
世界の行ってはいけない危ない場所
世界には様々な理由で『行ってはいけない場所』というのが存在する。 我々は地球上に …
-
-
世界各地から発見されるオーパーツの謎
オーパーツとはその時代には存在しえない、時代にそぐわない物を言い英語の『out …
-
-
世界中で起きるポルターガイスト現象の謎
ポルターガイスト現象といえば、手も触れていないのにもかかわらず、身の回りのものが …
-
-
天狗が書いた?謎の巻物
「天狗の詫び状」と言われる判読不能の巻物がある。 万治元年(1658年)の頃、天 …
-
-
千里眼事件 御船千鶴子
御船千鶴子とは明治生まれの女性で、数々の予言を的中させたとされる人物である。 超 …
-
-
童話・浦島太郎の恐ろしい話
日本昔話や童話として日本では知らない人はいないくらい有名な浦島太郎。 昔話は伝説 …
- PREV
- 現代物理学でも解明できない謎の階段
- NEXT
- 現実になった架空小説




